「美濃和紙」1300年の歴史

美濃和紙の紀元は、およそ1300年前、天平9年(737年)ころ。
奈良時代の「正倉院文書」の戸籍用紙が美濃和紙であったことが記されています。

平安時代以降は、紙の普及により上質な和紙である美濃和紙の需要が増加し、
江戸時代には高級障子紙として最上の評価を受け、「美濃判」という規格も生まれました。
近代になると、ウィーンやパリの万国博覧会などを通じて、海外にも紹介されるようになりました。

美濃和紙の中でも、原料や製法などがより厳格に定められた本美濃紙の製作技術は、
1969年に国の重要無形文化財に指定され、1985年には美濃和紙として国の伝統的工芸品の指定を受けました。
 
和紙の生産に必要なものは、原料である楮、三椏、雁皮がとれること。
そして良質の冷たい水が豊富にあることです。美濃は、その二つの条件を満たしており、
しかも都にも近かったため、和紙生産地として栄えました。

「美濃和紙」の特徴

美濃和紙の特徴は大きく3つあります。

1.柔らかみのある繊細な風合い
2.強靭で耐久性がある
3.薄くてムラがない

これは、紙を漉く際に、通常の「縦揺り」に、
ゆったりとした「横揺り」を加えることで繊維を絡み合わせる、
美濃和紙の産地特有の技法によって生み出されるものです。

職人の手によって漉かれた美濃和紙は、時を経るほどにその白さが増すと言われており、
古くから障子紙や表具用紙に使用されてきました。
日本三大和紙の一つでもあり、古くから長良川流域では、岐阜提灯や岐阜和傘などにも用いられ、
独自の伝統産業の発展にも貢献しています。

 
参考:美濃和紙について(外務省HP)
美濃和紙について(古川紙工
株式会社HP)
 
 
 
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